お肌の話をするとき、よく「角質」という言葉を耳にすると思います。「角質」とは何でしょう?人間の肌は、ミルフィーユ状に何層にも分かれた構造でつくられています。それぞれの層は役割を持っているのですが、そのミルフィーユの一番上にあって、外界と接している部分が「角質層」です。
角質層の役目は、体内からの水分の蒸発を防ぐことです。角質の構造は、魚のウロコのようになっていて、毎日新しい角質が作られ、表面の古い角質ははがれて新しいものと交代していきます。こうした新陳代謝を繰り返しながら、角質層は外部の刺激から肌を守り、お肌の潤いを保つ役割を果たしているのです。角質層は、いつも全体の15%~40%の水分を含んでいるのが理想なのですが、この水分が不足してしまうと、「乾燥肌」になってしまうのです。
この角質に「必要な潤いを残したままで、汚れだけを取り除く」ことを目的にしているのが、自然派の商品です。メリットは、以下の4点。できるだけ刺激を少なくしたいのページで詳しく説明しています。
ここでは、自然派商品のメリットとしてあげている「石油系の合成界面活性剤が使われていない」点に、注目したいと思います。
そもそも、「界面活性剤」とは何なのでしょうか?界面活性剤というのは、簡単にいえば、「水と油を混ぜる物質」のことです。本来は混ざるはずのない水と油という2つの相反する物質の界面(表面)を活性化させ、両者を混ぜることを可能にする物質、これが界面活性剤です。
肌の表面や皮膚に付く「汚れ」の多くは「油」汚れですから、界面活性剤は汚れた油を水にくっつけて流すができる性質のために、洗浄料として使われます。したがって、ボディソープやシャンプー、食器や洗濯物を洗う洗剤、化粧水や乳液といった化粧品のほとんどには、界面活性剤が使われています。
この界面活性剤は、すべてのものが、肌に悪いというわけではありません。問題は、この界面活性剤が、「天然」か?「石油系」か?ということになってきます。
「天然」の界面活性剤の代表は、昔からある石けんです。純粋な石けんの場合、その成分のほとんどは天然の界面活性剤で出来ています。体を洗った後、天然の界面活性剤だと分解されてなくなってしまうため、ゴシゴシと体を強くこすらないかぎりは、使用しても肌への悪影響はほとんどありません。(ただ、最近は合成色素や合成香料などの合成添加物が含まれている石けんもあるので、そのようなものは避けたほうがよいでしょう)。
肌にとって問題となるは、「石油からつくられている界面活性剤」です。現在市販されているボディソープやシャンプーに含まれている界面活性剤は、ほとんどがこの「石油系の合成界面活性剤」です。
「天然」と「石油系」の最大の違いは、「肌への残存性」にあります。天然の界面活性剤で出来ている石けんの場合、数日間で界面活性剤が分解され、水と油を混ぜる力はなるのですが、石油合成された活性剤の場合は、その効力は何ヶ月も維持されます。
これはどういうことかというと・・・・、分解されずに私たちの皮膚にしみこんで残った石油系界面活性剤は、その効果が持続する限り、水と油を混ぜる作用を繰り返していきます。その過程で、肌の油汚れだけはではなく、本来必要な肌のバリア機能を保つために必要な皮脂も取り去ってしまうのです。
ボディソープだけに限らず、石油系界面活性剤が含まれた洗濯洗剤は、衣類の繊維の中に残存し、私たちが着用した際には直接触れるため、肌に影響を与えます。そして最終的に、石油系界面活性剤は、川や海に流れてもその作用を繰り返し、環境を汚染していくのです。
こうした石油系界面活性剤の恐ろしさについて、私たちは社会でもっと広く認識していくべきではないでしょうか?この恐ろしさを知ったうえで、改めてボディソープについて考えると、自然派商品をオススメする訳を分かっていただけると思います。